2014年01月01日
自己資金はよく「頭金」とも言われます。住宅ローンを活用して住宅を購入
する場合、住宅の購入資金は下記のような式で求められます。
住宅購入資金 = 自己資金 + 住宅ローン金額
つまり自己資金が多い少ないで住宅ローンの金額が増えたり減ったりします。
住宅ローンには金利がかかりますので、多くの方はなるべく少ないほうがいい
と思うようです。そのためどれくらいの自己資金にすればいいか悩まれる方が
多くいらっしゃいます。
<例>
3,500万円の住宅購入を検討している方が貯金を1500万円持っているとします。
万が一に備えて手元に貯蓄を残すために
①500万円を頭金に入れて3,000万円の住宅ローンを組む
金利のつく借り入れである住宅ローン金額を少なくするために
②1500万円を頭金に入れて2,000万円の住宅ローンを組む
このような形でさまざまな組み方をご検討されます。
☆自己資金を多く入れる場合☆
自己資金を多く入れることによって家計の資金繰り、つまりキャッシュフロ
ーが悪化することになり、
※ 収入のダウン
※ お金のかかる大きな病気
※ 震災被害などの災害による大きな資金需要
などの事態が発生したときに手元に資金がなくて対応できない家計リスクが高
くなることが想像されます。
☆手元に貯蓄を残しておく場合☆
万が一に備えて手元に貯蓄を残すことによって、不測の事態に対応できるよ
うになります。しかし、
※ 月々のローン支払い金額が増えてしまう
※ 借り入れが増えることによる総支払い利息額の上昇
※ 金利上昇時のリスクが高くなる
などと手元に資金があっても思うように貯蓄をしていくことが出来なくなった
り、利息部分が増えることにより、なかなかローン残高が減っていかなくなる
などといったことが起こってきます。
では自己資金はどれくらいの金額にするのが妥当なのでしょうか。よく住宅
ローンについて書かれている書籍を読むと「購入金額の20%程度が妥当」と
書かれているものも多く見受けますが、はたしてそれが正しいのでしょうか。
<まとめ>
自己資金はどれくらい必要?の結論から言いますと自己資金を決める際に
一番大事なのは、住宅購入後の「返済計画」になります。つまり、返済計画が
しっかりしていれば自己資金はゼロでも問題ありませんし、逆に自己資金を多
めに入れても、住宅購入後の返済計画がきちんとしていないといい形での購入
にはなりません。
自己資金を多く捻出することは家計リスクを高めると言うことを考えた上で
金額を決め、自己資金の額だけでなくその後の返済計画にもフォーカスして
検討することが大切ですね(^:^)